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ウィルス性肝炎について

1.ウィルス性肝炎の種類

種類 感染経路 慢性化 その他
A型肝炎 経口感染 急性肝炎 たまに劇症肝炎になる
B型肝炎 血液感染 慢性肝炎 肝硬変、肝癌に移行するケースあり
C型肝炎 血液感染 慢性肝炎 肝硬変、肝癌に移行するケース多い
D型肝炎 血液感染 慢性肝炎 B型肝炎と共存して繁殖する
E型肝炎 経口感染 急性肝炎 劇症化することがある
G型肝炎 血液感染 - 病体はまだ解明されていない
TTV型肝炎 経口感染
血液感染
- 病体はまだ解明されていない

2.ウィルス性肝炎発病の仕組み

肝炎ウイルスは人の体内に侵入すると、肝細胞に入り込んでそこに住みついてしまいます。
(肝炎ウイルスは肝細胞を直接破壊することはありません。そのため、肝炎ウイルスを体内に持っていても、直ちに肝炎になるとは限りません。)

人間の体の中には、外部からの侵入者を撃退するための機能があります。
(この機能を免疫といいます。)
免疫には異物に対する抗体を作って異物を排除する「液性抗体」と、リンパ球が直接異物を攻撃する「細胞性免疫」などがあります。

肝炎ウイルスも当然、免疫の撃退対象になります。
肝炎ウイルスに対して、免疫は抗体を作って攻撃を加えるとともに、リンパ球もウイルスを排除します。
免疫はウイルスを攻撃する時にウイルスが住みついた肝細胞を一緒に破壊してしまいますので、肝臓に炎症が起こり、即ち肝炎の発症になります。

肝炎ウイルスが免疫によって完全に排除されれば、肝炎が治まります。
(或いは、肝細胞に肝炎ウイルスが住みついていても、免疫が働かなければ、肝細胞は破壊されませんので、肝炎は発症しません。)

3.ウィルス性肝炎の症状

どの型の肝炎も症状は大体同じですが、典型的な例は次のようなものです。

通常、発病は感冒(風邪)と同じ様な症状で始まります。
つまり、発熱、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、関節痛、頭痛など。
その後黄疸症状が現れ(皮膚や白目の部分が黄色くなる)、尿は茶褐色(ビール瓶の色)になり、便は灰白色になります。

急性肝炎は初期の段階では、風邪と勘違いされる場合もよくあります。
慢性肝炎は急性肝炎ほど症状が顕著ではありません。
上記のような症状がある場合もあれば、自覚症状が全くない場合も少なくありません。

一般的に、症状が最も著しいのはA型肝炎です。
B型、C型肝炎の症状はA型と比べ軽く、特にC型肝炎は症状がないケースも多くあります。

肝炎にしばしば症状がみられないのは肝臓に大きな余力があるからですが、早期に治療をしなければ肝細胞が次々と破壊され、高い確率で肝硬変や肝臓ガンへ進行してしまいます。
(参考)黄疸:
ビリルビン(黄色い色素)は血液中に常に産出され、肝細胞により処理され胆嚢を通って十二指腸から便に排出されます。(従って便は通常黄色くなります)
肝炎になると、このビリルビンが肝臓で処理されず血液中に残ります。
その為、黄疸症状が現れ、尿は黄色(褐色)になり、代わりに便は白くなります。

(参考)肝機能検査:
肝細胞が壊れた時、次のような酵素が血液中に放出されるので、それぞれの数値が高くなります。
GOT...グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(標準値:40以下)
GPT...グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(標準値:45以下)
ガンマGTP...ガンマ・グルタミール・トランスペプチターゼ(標準値:80以下)

4.ワクチン

現在A型、B型に対してのみワクチンが開発されています。

5.治療法

ウィルス自体に対する特別な治療法はありません。
安静、禁酒、食事療法(低脂肪、高蛋白質、高カロリーの摂取)を中心とした入院治療となります。

6.経口感染(流行性肝炎)と血液感染(血清肝炎)の感染源

種類 感染源
経口感染 食べ物、飲み物
血液感染 輸血、血液製剤、注射針、出産時の母子感染、性行為

7.急性肝炎と慢性肝炎

種類 特徴
急性肝炎 肝細胞に急性の炎症が起こる肝炎
(大部分の原因がウィルス)
慢性肝炎 肝細胞に6ヶ月以上継続する慢性の炎症が起こる肝炎
(急性肝炎から移行することがある)