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ニュースレター(機関紙)

〔新シリーズ〕小児科医からのアドバイス 1 
NL11010109
医療情報、小児科、海外渡航

〔新シリーズ〕小児科医からのアドバイス 1

東京医科大学病院
渡航者医療センター
小児科医師 福島慎二

【はじめまして、福島です】
はじめまして。今月からコラムを担当させていただくことになりました東京医科大学病院渡航者医療センターの福島です。「小児科医からのアドバイス」と題して、子どもに関わる様々なテーマを小児科医の視点から皆様にお伝えしたいと思います。

【渡航医学って何?】
私は、「東京医科大学病院渡航者医療センター」という部署に所属しています。内科、外科、小児科などの診療科をご存じの方は多いと思いますが、渡航者医療センターって、一般の病院にはないですよね。渡航医学ってなんでしょうね?

【出会い】
まず初回となる今回は、私の紹介をさせてください。私は昭和48年に横須賀市で出生し、高校時代まで海に近い横須賀で過ごしています。幼少時から野球が好きだったのですが、中学・高校時代には気胸という肺に穴があく病気で闘病生活を送っていたため満足に野球ができませんでした。産業医科大学に入学後は、野球部に属し、野球に没頭するとともに、九州の各地を旅行し、すばらしい景色や料理、温泉と出会います。

平成11年に大学を卒業後、小児科に入局し、大学病院と北九州市内の小児科で勤務をしましたが、平成15年に転機が訪れます。この年の9月に大学を離れ、新横浜の海外勤務健康管理センター/横浜労災病院小児科に就職したのです。そこで小児科の一般診療の傍ら、海外勤務健康管理センターで海外に赴任する海外勤務者とその家族の診療を担当することになりました。これが渡航医学との出会いであります。渡航医学は、「海外に渡航する方々の健康問題を扱う医学」と言われています。でも当初、海外の医療事情を分からない私にとって、苦悩の日々が続きました。しかし、治療だけでなく、予防を含めた総合的な医療の意識をうえつけられた良い機会でした。

しかし、再度転機が訪れます。平成22年3月で海外勤務健康管理センターが閉鎖することになったのです。そのまま、小児の一般診療として、横浜労災病院小児科に残ろうかとも思いましたが、渡航医学の楽しさを知った私は渡航医学を継続する決心をしました。その時に、声をかけていただいたのが、東京医科大学病院です。このような出会いで平成22年9月に東京医科大学病院に渡航者医療センターが開設され、現在の私がいます。
東京医科大学病院渡航者医療センターについては、次回以降に紹介させていただきますが、興味のある方はホームページをご参照していただければ幸いです。

【海外赴任者の方の心配事は?】
さて、子どもを帯同し海外に渡航する際、海外赴任者の方が気にすることはなんでしょうか?
治安、教育環境、医療環境との報告もあります。とくに年齢の低いお子さんを連れていく場合には病気が心配だし、学童期のお子さんを連れていく場合には教育環境が心配となるようです。

【海外で生活する子どもで多い病気は何だろう?】
ところで、海外で生活する子どもで多い病気は何だと思いますか?
頻度としては、「かぜ」と「胃腸炎」です。また学童期などの年齢では、学校内や友達同士で発生した「みずぼうそう」や「おたふくかぜ」などにかかる事例もあります。
その他、けがや事故も見逃せません。子どもでは、多少のけがはつきもの、と思いがちですが、事故やけがは重篤な健康問題になりかねないのです。そう考えると、海外で生活するといっても、基本的な予防の意識が重要であることが、分かっていただけると思います。

次回以降、子どもの病気や事故・けがに関して、話を進めていこうと思います。ぜひ、読んでいただければ幸いです。





◇編集部より◇ 新年号より新たに渡航医学に詳しい小児科の先生からご寄稿をいただくことになりました。昨年9月より東京医科大学病院に開設された渡航者医療センターでご活躍中の福島慎二先生が隔月で登場です。子ども帯同の海外渡航者には心強い専門家です。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

著者の所属先サイト:東京医科大学病院渡航者医療センターはこちらから
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/tokou/index.html