• ホーム
  • 基金について
  • 海外医療情報
  • お勧めリンク集
  • よくある質問

ホーム > 海外医療情報 > ニュースレター(機関紙)

ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(18) 体の抵抗力を強くする10の“秘訣”
NL10120106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(18)
体の抵抗力を強くする10の“秘訣”


北京グローリークリニック
院長 朴順子

一年のうちで昼が最も短く、夜が最も長くなる日が冬至です。今年の冬至の入りは12月22日でした。日本では、この日にゆず湯に入り、小豆粥やカボチャを食べると風邪をひかないといわれていますね。中国の北方では餃子を、南方では湯圓(餡の入った団子をゆでたもの)などを食べる習慣があります。クリスマスも、太陽の力が最も弱まる日が無事に過ぎ去ったことを祝う冬至祭(ユール)が起源だそうです。

冬至の期間が過ぎると、小寒から大寒へと一年のうちでいちばん寒い季節が続きます。飲食や睡眠など日常生活を規則正しくして、体の抵抗力を強くすることが大事です。少しの努力で効果が上がる10の“秘訣”をご紹介しましょう。

1. 水分を多めに
乾燥する冬は体の水分が欠乏しがちです。白湯をよく飲むことで、水分を補うだけでなく、利尿と体内毒素の排出を促す効果もあります。毎日、2リットルから3リットル以上飲むとよいでしょう。

2. 運動は適度に
屋外での運動は、新陳代謝機能を調節し、大脳皮質を刺激し、体温調節機能を改善します。筋肉を適度に使い汗をかくことで体質を強くできます。とはいえ、運動の適量は体力と年令によって人それぞれです。年配の方は、脳への血液供給不足から中風を誘発しないよう、防寒保温対策をしっかりして、早朝の運動は避けるようにしましょう。

3. 防寒・保温をしっかり
寒さが一段と厳しくなるこの季節は、慢性病の再発や悪化を誘いやすいので、とくに防寒と保温に気をつけましょう。寒気や大風など天候の急な変化で体へのストレスが増えますから、日ごろからいざというときの薬を用意し、耐寒トレーニングを心がけ、病気への抵抗力を高めて、気管支炎など呼吸器系統の疾病を予防しましょう。

4. ストレスを解消
冬になると、元気がなくなったり、イライラ落ち着かなくなったり、ストレスが溜まったりしがちです。これはこの季節に特有の鬱症状です。一年のうちのある時期には誰しもこうした心理状態になるものですが、とくに冬に現れやすいのです。ジョギングやスケート、スキー、ダンス、球技など、自分の体の状態にあったスポーツを選んでストレスを解消させ、精神のバランスをとるのがよいでしょう。

5. 就寝は早めに
早寝は“陽気”(万物を育てる気)を養うといわれます。唐代の詩人孟浩然の五言絶句《春暁》に「春眠暁を覚えず」という有名な一節がありますが、中国では俗に「春の眠気、秋のけ怠さ、夏の昼日中は船をこぎ、冬の三月(みつき)は朝目があかず」といいます。冬は鋭気を蓄える季節ですから、睡眠を十分にとることが必要です。

6. 栄養補給を十分に
中国の伝統医学では、冬は腎臓をととのえ精をつける季節です。冬に栄養補給をすると、免疫機能を高め、新陳代謝を促し、寒さに弱い体質を改善できます。蛋白質やビタミンが豊富で消化しやすいものを多めに食べるとよいでしょう。とくに羊の肉や鶏肉などは寒さを取り除いてくれますから、多めに摂ると体が温まります。ミカンなど柑橘類の果物を適量に食べるとビタミンの補給になります。

7. 大事な足の保温
足は心臓からもっとも遠く、しかも皮下脂肪が薄いので、保温が悪い部位です。中医では、足裏のツボと内臓は密接につながっているとされ、足が冷えると風邪や腹痛、腰痛、生理痛などの原因になりますから、防寒保温がとくに大事です。毎日お風呂に入り足を温めるか、入れないときは洗面器などに熱いお湯を注いで足を温めます。できればこの時に足のツボを刺激したりマッサージしたりするといっそうよいでしょう。また、毎日30分以上歩いて足を運動させ、朝晩は足裏の中央部(つち踏まず)を揉み血液の循環を良くしてあげることも効果があります。

8. 紅茶を毎日
冬はお茶を飲むことで活力が回復し、眠気が覚め、元気はつらつとして、記憶力もよくなります。中枢神経が刺激されて、運動能力も高まります。胃液の分泌がよくなり、消化を助け、食欲が増し、口臭もなくなり、疲労解消と新陳代謝にも効果があります。お茶の種類としては、紅茶が最適です。紅茶は甘みがあって温性なので体内に“陽気”を養いますし、蛋白質と糖分を豊富に含んでいて、体の耐寒力を高め、消化を助け、余分な脂肪も取り除いてくれます。

9. 朝はお粥を
冬の健康法は、朝起きたら熱いお粥を食べ、夕食を控えめに摂ることです。朝の熱々のお粥は体を温め、耐寒力を高めて、風邪の予防になります。もち米と紅ナツメを入れた“糯米紅棗粥”、もち米にナツメや蓮の実、クコの実、小豆、緑豆などを加えた“八宝粥”、アワでつくる“アワ粥”などが一般的ですが、このほかにも糯米やお米と胡麻、胡桃、白キクラゲ、大根を入れた“胡麻粥”“胡桃粥”“白キクラゲ粥”“大根粥”などがあります。お米の量を増やせば主食になり、お米の替わりに蓮の根からとった料理用澱粉(クズ、片栗粉なども)を使いとろみを付け、蜂蜜や砂糖、小豆あんなどの甘みを加えるとデザートになります。自分でいろいろ工夫してみるのも楽しいですよ。

蓮の根からとった澱粉でとろみをつける

10. 換気を小まめに
冬はどうしても部屋を閉め切りにしがちで、室内の換気が悪くなります。せまい空間で呼吸し続けると空気中の酸素が減り炭酸ガスが増えて、目まいを起こしたり息苦しくなったりします。朝、昼、晩、一に日三度は20分ぐらい窓を開けて換気をし、室内を新鮮な空気に換えます。こうすることで室内の有害な気体の6割ほどは取り除けます。暖房は18度から22度程度に保ち、室内と室外の温度差が大きくなりすぎないように気をつけましょう。




◇編集部より◇2009年7月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
http://www.jomf.or.jp/jyouhou/jigyou_iryou2/jigyou_iryou2_4.html#chie