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ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(17) 冬に備える健康法――間違いやすい三つの“常識”
NL10110106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(17)
冬に備える健康法――間違いやすい三つの“常識”


北京グローリークリニック
院長 朴順子

今年の夏は暑さが異常に長く続きましたが、東京では先月下旬に例年より10日以上も早く木枯らし1号が吹きました。今年は冬の訪れが早いようです。そこで、冬に気をつけたい間違った三つの“常識”をご紹介します。

(1) 『寒くなったら運動をたっぷりすれば抵抗力がつき体も丈夫になって病気にならない』
冬の季節に運動するときは防寒保温対策をしっかりして、春や夏のように大汗をかくまで続けてはいけません。冬は体力や抵抗力が下がりますから、よく運動することは病気を防ぐのに確かに効果がありますが、激しい運動をしすぎるのは賢明ではありません。
スポーツジムで各種の器械を使ったハードなトレーニングで大汗をかき、上半身裸になってから冷たいシャワーを浴びたり、或いは、毎朝早くから薄着で寒風の中をジョギングしたりする人をよく見かけますが、いずれも激しい運動で大量の汗を流したところへ冷たい風にさらされて、寒気を体内に呼び込み、風邪のもとをつくってしまうのです。
冬に適した運動としては太極拳や水泳をおすすめします。両方とも運動量がそれほど激しくなく、太極拳は習いやすく場所を選びませんし、水泳は関節を痛めることがなく体を傷めることがないスポーツだからです。運動時には水分をまめに補給することを心がけ、とくに白湯(さゆ)を多めに飲むようにするとよいでしょう。また空腹で運動して目まいや脱力などの低血糖症状を起こすようなことは慎んでください。

(2)『仕事が忙しくて体調がおかしく、睡眠不足で顔色が悪く、体力も落ちてきた……、こういうときは栄養さえ摂れば何とかなる』
毎日仕事に追われて体調はだんだん落ち、精神力も体力も我慢できないほどで、病気ではないかといつも気になり、健康に自信が持てない……。
忘年会のシーズンが近づいてくると、接待に追われる営業マンたちは、一晩に二つの宴席を掛け持ちすることもしばしばです。前の食事が消化しきれないうちに次の宴会というわけで、どちらも中途半端のまま、体の方はくたびれきってしまいます。おまけにお酒を差しつ差されつで、ついつい飲み過ぎることにもなりがちです。
こういうときには、どの食事もお腹をいっぱいにしないようにします。またお酒はほどほどにしておきましょう。アルコール性脂肪肝やアルコール性肝硬変の患者は近年ますます多くなっています。

(3)『季節の変わり目は朝晩の気温差が大きいので、風邪や気管支炎などが流行る』
風邪や発熱のほかに、暖房がよく効いた部屋を頻繁に出入りしたり、とくに冷たい外気の刺激を受けたりすると、風邪によく似た症状が起きますが、これは必ずしも風邪とはかぎりません。鼻の具合がわるくなったか、あるいは咳変異性喘息が誘発された可能性もあります。
朝晩の気温差が大きくなる季節には、鼻の痒みやくしゃみ、鼻水、鼻づまりに悩まされる人が多くなります。また、空調のよく効いた部屋に入る前は何も感じなかったのに、部屋に入った途端このような症状が出る人もいます。こういう場合は、鼻炎の可能性が高いのです。鼻炎についてよく知らないか、あるいはあまり気にとめない人が多いようですが、勝手に風邪だと思いこんで風邪薬や抗生物質などを服用していると、もうろうとしてきて一日中不快な気分におそわれます。もしもアレルギー性鼻炎で安眠できないようなときは、すぐに専門医の診察を受け早めに治療することが大切です。
また、咳変異性喘息を誘発させないためには、毎朝の出勤時に防寒対策をしっかりし、マスクを着用して出かけるようにしましょう。また室内ではペットを飼うのを控え、花やカーペットなどは置かないようにします。除湿器や空気清浄器のフィルターは定期的に交換し、布団もこまめに日に当てるようにしましょう。



◇編集部より◇2009年7月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
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