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ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(14) 夏バテを解消し、体と心をリフレッシュ!
NL10080106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(14)
夏バテを解消し、体と心をリフレッシュ!


北京グローリークリニック院長
朴順子

今年の夏は例年よりも気温が高く、しかも時間が長いようです。海や山へ出かけた方、海外旅行をしてきた方、仕事が忙しくてまだ休みが取れない方、皆さんはどちらでしょうか。そろそろ夏の疲れが出ていませんか。どうも体や頭がしゃきっとしない、食欲もあまりない――。そんなときに役に立つ方法をご紹介しましょう。

ひとつめは「ツボ療法」です。百会(ひゃくえ)と足三里、気海にお灸をします。お灸といっても、ショウガを3㍉ほどスライスし、その上に親指の頭ぐらいに丸めたモグサをのせるので跡が残ることはありません。熱いと感じたら我慢せずに取ってください。
つぼの位置の取り方は、最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちにコツがつかめるようになります。百会は両耳の先端を結んだ線と体の中心線が交わるところ、いわゆる頭のてっぺんです。気海はお臍の真下に人差し指と中指を横にあて、ちょうど指2本分下の場所です。
足三里の取り方はいくつかあります。

① 向う脛を骨に沿って親指で軽く下から擦り上げていくと骨の膨らみにあたり自然と指が止まります。この部分の外側、親指の幅だけ離れたところです。
②  もう一つの取り方は、膝頭のお皿を同じ側の手で親指と人差し指で軽く囲みます。このとき人差し指が向こう脛の中心に来るようにし、かるく中指を添えたときにちょうど指の先があたるところです。

上の二つの方法では位置がずれることがあります。個人の体型の違いによりますが、指で押さえると最も痛いか、心地良く感じるところが正しいツボです。足三里は胃腸の働きを調整する代表的な経穴(ツボ)です。

余談になりますが、松尾芭蕉の『奥の細道』のなかに「ももひきの破れをつづり、傘の緒つけかへて、 三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて・・・」という一節があります。江戸時代にも旅人は旅先での食あたりや水あたりの予防に、この「足の三里」にお灸をする賢い習わしがあったようで、落語や講談にもしばしば登場します。


    ツボの位置

もう一つは手足の爪の生え際の両角を親指と人差し指でつまみ、揉みほぐしてあげます。刺激を与えることによって、自律神経のバランスの乱れを調節し、体と心のリフレッシュになります。毎日5分ほどするとよいでしょう。




次は夏の間に弱った胃をいたわり、食欲を回復させる飲食についてです。
① 甘いものは少なめに
さまざまな甘いお菓子、例えばキャンディーやクッキー、ケーキ、ジュースなどには大量の蔗糖や果糖が含まれています。これらの糖類は体内で消化されると、ブドウ糖に変化して血液の中に入り、血糖値を上げます。血糖値が高くなりすぎると、空腹感を鈍くさせてしまうのです。
② 新鮮な食品を多く、ファーストフードは控えめに
油っこい食事は消化に良くないだけでなく、胃の蠕動運動を弱め、食欲を失わせます。新鮮であっさりした味の食事は水分が多く、消化が良く、胃にかかる負担も少なくてすみます。また、水を多く飲むと胃の消化液を薄めてしまうので、食前30分以内は控えましょう。
③ ビタミンとタンパク質を多く摂取しましょう
夏は新陳代謝が活発なので、各種のタンパク質とビタミンを大量に消費し、タンパク質が欠乏しがちです。大豆蛋白製品や卵、野菜、果物を多めに食べて補ってあげることが必要です。
④ トマト、緑豆、サンザシなどは夏に好適な食品
これらの食品は栄養も豊富ですし、各種のビタミンと微量の元素も含んでいて、喉の渇きを抑え、利尿にも良く、食欲を増進する効果があるので、夏バテの回復に好適です。


◇編集部より◇2009年7月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
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