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ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(13) 「冷房病」を防ぎ免疫力を高める6つの工夫
NL10070106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(13) 「冷房病」を防ぎ免疫力を高める6つの工夫

北京グローリークリニック院長
朴順子

梅雨が明けて各地の気温もうなぎ登り。うだるような暑さの炎天下からオフィスに戻ると、思わずクーラーの設定温度を下げたくなります。汗がすーっと引いていく心地よさは何とも爽快な気分ですものね。ことに蒸し暑い夜は一晩中クーラーをつけっぱなしにして寝ている方も少なくないのではありませんか。

ところが、こうした生活を続けているうちに、気がついたら体の節々に痛みを感じるようになり、ひいては思いがけない結果が待ち受けていることになりかねません。室の内外の温度差が大きすぎると、出入りを繰り返すうちに、咳や頭痛、鼻水などの風邪によく似た症状が起きます。冷房のよく効いた部屋で過ごす時間が長く続けば、関節がだるさを伴って痛くなったり首筋や背中がつっぱったりしてきます。また腰のだるさや足のしびれと痛みを感じたり、頭がのぼせたり、あるいは肩や首が痺れてきたりもします。こうした症状が冷房病といわれるものです。

とくに影響を受けやすいのがお年寄りと子どもや女性です。オフィスで座って仕事をすることの多い女性の場合は、一日中冷たい空気の中にいるうえ、身に着ける服は短いスカートやノースリーブなどどうしても薄着になりがちなので、手や足の熱が急速に奪われることになり、血管の収縮がバランスを失い、低温による刺激を長時間受け続ける結果、排卵障害や生理不順、激しい腹痛など女性特有の冷房病に悩まされることになります。

体の部位でとくに冷房の影響を受けやすいのは呼吸器と胃腸です。咳やくしゃみ、鼻水などの風邪と同じ症状がでたら要注意です。クーラーは湿度も下げるので、目や鼻の粘膜がダメージを受けやすいのです。薄着で空気の冷えた室内に長くいると血管を急激に収縮させ、血液の流れが悪くなって、関節や首、肩、腰などの痛みや痺れが起きます。胃腸の運動も不活発になりますので、冷たいものをしじゅう飲食していると、胃腸が内外から冷気の挟み撃ちにあって、下痢や嘔吐を引き起こしたりします。

こうしたことをよくわきまえた上で、クーラーと上手につきあうことが大切です。同時に、自分自身の体の免疫力を高めることも大事です。夏だけに限ったことではありませんが、酷暑の季節はそれだけ体力を消耗して免疫力も低下しますから、とくに心がけたいものです。ここでは、誰でも実行しやすい6つの工夫を取り上げてみましょう。

1) “黒ごまとクコの実のお粥”
“黒ごまとクコの実のお粥”の朝食は目をすっきりさせ、強壮の効果もあります。クコの実5グラムと黒ごま30グラム、紅ナツメ5個、白米50グラムを一緒に煮ておかゆにします。クコの実は黒ごまと同様に、貧血による立ちくらみや視力減退を防ぎ、紅ナツメは造血効果がありますので、このお粥を飲み続ければ眼精疲労を解消し、体も丈夫にしてくれます。
2) 休憩時に手指の運動
手指の体操は免疫力を高める効果があります。漢方医学では、親指から小指までの順番に、肺および大腸、心嚢、三焦(舌の下部から胸腔に沿って腹腔に至る部分)、心臓と小腸、に対応しているとされます。手指を様々な方向によく動かすことは経絡の流れを良くし、大脳の血流量を増し、免疫力を高めます。難しいことはありません。手の指を毎日1回、十分に動かしてやるだけで効果があります。
3)一日ひと匙の蜂蜜
蜂蜜は新陳代謝を活発にする優れた効果があります。胃酸の正常な分泌を促し、腸の蠕動運動を活発にして、体内の老廃物を排出してくれます。
4) お腹のマッサージ
ふだん運動をあまりしない人は、お腹が硬く、内臓の温度も低いため、血圧が下がり、代謝と内蔵の機能が弱ってきます。マッサージすることで、お腹の温度を上げ、内臓の運動を活発にしてあげます。手のひらを広げて腹部に当て、お臍を中心にして時計回りに丸く円を描くようにし、お腹が温かいと感じるまでマッサージします。
5) 夜食はフルーツジュース
つぎにお勧めする5種類のフルーツジュースは肌の老化防止と健康に効果があります。
① リンゴ+ニンジン+ほうれん草+セロリ
② バナナ+パパイア+ヨーグルト
③ キウイ+オレンジ+レモン
④ グレープフルーツ+ブドウ
⑤ きゅうり+豆乳+薄荷
6) 就寝前の腹式呼吸
寝る前の腹式呼吸は心臓と肺の機能を丈夫にし、新陳代謝を活発にします。腹式呼吸をすることで、横隔膜を動かし内臓をマッサージして、お腹の余分な脂肪を取り除く効果があります。ベッドの上で仰臥し、右手をお腹の上に、左手は胸の上に軽くのせて、息を吸うときは腹部を思いきり外側に膨らませ、息を吐くときには内側にへこませるようにします。練習を繰り返すうちにだんだん慣れてコツがつかめるようになります。



◇編集部より◇2009年7月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
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