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ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(11) 梅雨時は“湿邪”に気をつけて
NL10050106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(11) 梅雨時は“湿邪”に気をつけて

北京グローリークリニック院長
朴順子

もうすぐ6月。梅雨の季節です。5月6日に沖縄・奄美が、一足先に梅雨入りをしました。気象庁は、本州では今年の梅雨入りは平年並みで6月上旬頃、梅雨明けは平年より少し早めの7月中旬頃という長期予測を出しています。この季節は農作物にとって貴重な雨を降らせ秋の実りをもたらしてくれますが、健康には普段よりも気を配る必要があります。

梅雨の特徴は湿気の多いジメジメした気候ですが、空気中の湿度が高くなりすぎると体に影響が出てきます。漢方医学では、梅雨の季節には“湿邪(しつじゃ)”がこもる、と考えられています。なかでも胃腸がいちばん影響を受けやすいようです。梅雨の頃に、じめじめとして体がだるい、ということはありませんか?“邪”(病気の元となるもの)にも色々あり、梅雨の季節には湿、つまり水分代謝の滞りが病気の原因になって、色々な不調を引き起こすと考えられています。

この“湿邪”がどこの部位にはいるかで、発生する症状が違います。消化器系に入ると、嘔吐、渋り腹になることがあります。体表部に滞ると、疲労倦怠感、嗜眠(眠たくて仕方がない)などが起きます。

当たり前のことですが、まずは湿気を避けることです。空気が重くじめじめした天気の日は窓を開けないようにし、晴れて日が射すようになったら窓を開けて通風し湿気を除きます。できれば除湿器や乾燥剤などを使うとさらに効果的です。
仕事と休息のバランスをよくとることです。過労がつづくと“湿邪”が体へ入り込みやすくなります。同時に適度な運動で体力をつけ、消化を助け、血液の流れをよくして、体の抵抗力を高めることが大切です。雨が降り続く梅雨時は、体を動かすことがおっくうになりがちですが、慣れてしまえば運動する機会はどこにでもあります。出勤時はいつもより一駅手前で下りて歩く、エレベーターを使わず階段を歩く、車にできるだけ乗らず歩く、家で腕立て伏せをする、オフィスでは時々椅子から立って首や腰を動かす、といった具合です。
飲食にも気を配る必要があります。梅雨時には気温が高くなる日もあり、そうしたときは水分をたっぷり補給することが必要です。だからといって冷えたビールを飲みすぎるのは胃腸によくありませんし、こうした習慣を続けていると秋になって消化不良や冷え性、多汗症などを起こしやすくなります。体にいちばんやさしい飲み物は白湯か薄めのお茶です。
食事は胃腸の消化によいものを摂るよう心がけます。インゲン豆やトウガン(冬瓜)などはこの季節に合ったよい食材です。消化器系のトラブルが起きたときは、消化器を休めてあげることが第一選択です。油ものを控える、冷たすぎるものを控える、これらのことで解消されます。


日常の生活では以上のことに気をつけて“湿邪”が体に入り込むのを防ぎ、梅雨の季節を元気よくお過ごしください。




◇編集部より◇2009年8月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
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