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ニュースレター(機関紙)

健康コラム―中国人の生活の知恵(2) 快適な寝覚めを得るには
NL09080106
健康、中国


健康コラム―中国人の生活の知恵(2) 快適な寝覚めを得るには

北京グローリークリニック院長
朴順子

うだるような暑さもようやくおさまり、朝晩は涼風を肌に感じるようになりました。中国太陰暦の二十四節気のひとつ処暑(しょしょ)は、今年は8月23日から白露(9月7日)までで、この期間は暑さが峠を越えて後退し始めるころといわれます。

まだまだ日差しも強く、秋とは名ばかりの残暑厳しい季節ですが、とかく睡眠不足になりがちだった真夏の反動で、ついつい寝過ごしがちになりそうです。時代小説に登場する盗賊が商家の蔵に忍び込むのも、家人がぐっすり寝込むこの季節と相場が決まっていたようです。

ところで自分に最適な睡眠時間はどのくらいか知っていますか?米国スタンフォード大学の人間睡眠研究センターは二つの方法をすすめています。一つは休暇を利用して計算する方法で、人は休暇の間に自然に自己調整を行うので、休暇(通常5日間以上)が終わる頃の睡眠時間がその人にとって最適だというのです。

では長い休暇が取れない人はどうしたらよいのか?同センターでは、平日の睡眠時間と週末休みの日の睡眠時間を合計した平均値から推算するのがよいとしています。
自分の最適な睡眠時間はどのくらいかお分かりいただけましたか。では、質の高い眠りを得るにはどうすればよいか?その秘訣をお教えしましょう。

1. 就寝前のコーヒーや酒、煙草は控えて
もちろん、完全に禁止というわけではありません。寝る前の数時間は控えたほうが良いとおすすめしているのです。コーヒーやお茶、チョコレートなどのカフェインを含むものは人の神経を興奮させ、睡眠の質にも影響します。また、アルコールはある程度は眠気を誘いますが、それも一晩中続くわけではなく、アルコールの持つ鎮静効果によって、血中のアルコール濃度が下がると、逆に睡眠が妨げられることになります。

2. 就寝前に熱いミルクかハーブティーを
牛乳に含まれるカルシウムは体をリラックスさせますが、温めて飲めばもっと効果的です。牛乳が苦手な人はハーブティーがよいでしょう。安眠に適するようブレンドされたものも市販されていますから、心身をリラックスさせ深い眠りを助けてくれます。

3. 快適な睡眠環境をつくる
寝室の環境は睡眠の質を高める上でとても大切です。よく遮光された清潔で通気の良い室内と適度に保たれた室温、快適な寝具と柔らかな枕……。気持ちの良い環境はきっとあなたの安眠を保証してくれます。

4. 入浴とマッサージでリラックス
熱い湯を満たしたお風呂に体を沈め、ゆったりとした気分で一日の疲れをときほぐす。それはあなたの眠りの質を高めることにも役立ちます。さらに足裏マッサージが加われば効果てきめんなこと請け合いです。

5. 昼休みの適度な休憩
前回のコラムで触れましたが、昼休みを利用して5分か10分程度の休息をとることは、午後も元気を保たせてくれるだけでなく、きっと夜の眠りを深くさせてくれるでしょう。

6. 毎日20分の運動
オフィスで座ったまま体を動かすことが少ないサラリーマンは、体を良く動かし運動をいつもしている人と比べると、不眠症になりがちのようです。通勤途上に一駅手前で降りて歩いたり、朝夕に散歩したりするなど、毎日20分の屋外運動を続けることで、体に刺激が与えられ、適度の疲労感が生じて、あなたを深い眠りに誘ってくれることでしょう。

7. 規則正しい毎日を過ごす
誰しも単調で味気ない生活はつまらなく思うはずです。ところが身体は規則正しいスケジュールに慣れて、それを好ましく感じるのです。試しに毎日の起床と就寝の時間を一定にして、週末も決めた通りに続けてみてください。自分に必要な睡眠時間を細かく計算し、その上で一日の詳細な生活時間表を作ってみると、こうした厳格なスケジュールがあなたの身体には却って心地よく感じられるはずです。

8. ベッドは眠るための場所
ベッドの機能はただ一つ―― 寝ることです。ベッドで読書や仕事をしたり、テレビを見たり、はては飲食したりする人が少なくありませんが、これではあなたの潜在意識に作用し、ベッドの機能を誤解させてしまいます。就寝前のテレビや読書も30分を超えないようにしましょう。それ以上になると、あなたの脳はずっと興奮した状態におかれてしまうことになります。「何も思わず、何も考えない」。これが安眠を得る最良の状態です。





編集部より:先月よりコラム「中国人の生活の知恵」を開始しました。中国四千年とも五千年とも言われる長い歴史の中で培われた先人の深い知恵と最新の医学情報に基づいた、日々を健康に過ごすためのアドバイスをお届けします。読後の感想、意見、質問および今後取り上げて欲しい話題のリクエストなどを受け付けます。
ニュースレター連絡コーナーhttp://www.jomf.or.jp/ninq/index.htmlからご連絡お願い申し上げます。

「健康コラム―中国人の生活の知恵」索引コーナー
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