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ニュースレター(機関紙)

-躍進するインドで- 1. 野良犬天国
NL07020105
海外赴任、インド



編集部より:「転勤妻」というホームページをご存じでしょうか?
当基金のホームページでも「リンク集」の「海外赴任手続等一般便利情報」として同サイトを紹介していますが、このサイトの中には、ご主人の海外赴任に帯同された(或いはこれからされる)奥様方のための「掲示板」も設けられています。
この掲示板は海外生活上の情報交換のみならず、悩み事なども共有できる自由なコミュニケーションの場として、女性の強い味方となっている人気サイトです。
JOMFニュースレターでは2004年8月から3回にわたって、サイト主宰者の大向貴子さんによる「転勤妻」をテーマした海外生活における女性の立場、悩み事等についての記事を掲載しております。
このたび新たにインド生活をテーマに連載をいただくことになりました。写真も著者撮影によるものです。



-躍進するインドで- 1. 野良犬天国


【転勤妻】運営主宰者  大向貴子

インドは野良犬天国だ。
大都市のデリーですら、野良犬は町のいたるところで見かける。
全身が皮膚病に冒されている犬や、片足を引きずりながら歩いている犬。
野良犬を目にしない日は、一日もない。

昨年日本でも数十年ぶりに狂犬病患者が発生し話題となったが、インド全国の犠牲者は年3万人。
ワクチンによる治療を受ける人も、年間で100万人に上る。
狂犬病のみならず結核患者数、HIV/AIDS感染者も世界最大という感染症の宝庫だ。
狂犬病予防コントロール協会によると、世界の狂犬病犠牲者の80%がインド人という。
これほどの被害者を出しているのに、インド人は不思議と野良犬を寛容に受け入れている。
まるで、生活の一部として共存しているかのような印象を受ける。
政府もようやく対策として、狂犬病接種や犬の不妊手術のキャンペーンを始めた。
それでも国土が広く、膨大な数が存在する野良犬問題への解決には程遠い。

このままでは、一向に減らないインドの野良犬たち。
その原因のひとつとして、放置されるゴミの問題が関係しているはずである。
路上に、平気で食べ残しなどが投げ捨てられる。
きちんと決められた場所へゴミを捨てる、という意識が欠如している。
高級住宅街と呼ばれる区域でも、裏通りでは家庭からのゴミが山のように積まれている。
犬たちはそこに集まり、食べ散らかしていく。
エサがいたる場所で提供され続ける環境、それが野良犬を増やしているのではないだろうか。
インドでは、ゴミ処理はそれぞれの自治体に任されている。
法令としては明記されていても、教育問題や道路整備などが優先され、ゴミ問題は後回しにされているのが実情という。
デリーの夏季は、40度を越す酷暑の日々が続く。
暑さの中、ゴミの汚臭と飛び交うハエの数は一層すごいものとなる。
野良犬問題のみならず、近隣住民の生活や健康に悪影響を及ぼしているのは間違いない。



高級住宅地のすぐ裏では



衛生的には劣悪ともいえる環境のなか、自分で出来ることは限られているかもしれない。
それでも、少なくとも自分の周りだけは清潔に保つことはできる。
あらゆる面で、自分を守るのは自分しかいない。
小さくても積極的な努力と意識を持ち続け、心身ともに日々健康で過ごしたい。
精神的にも肉体的にもタフさが要求される、インドでの暮らし。
そんな生活が、まもなく1年になろうとしている。

サイト【転勤妻】http://www.tentsuma.com
【灼熱印度】連載中 http://www.faminet.net/india/
「-転勤妻- 現在そしてこれから」JOMFニュースレターバックナンバー
http://www.jomf.or.jp/jyouhou/jigyou_iryou2/jigyou_iryou2_4.html#m