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ニュースレター(機関紙)

海外メンタルヘルスの現場から(32)「 海外赴任者のストレス~気候と睡眠 」
NL05070102
メンタルヘルス、海外赴任、ストレス

海外赴任者のストレス~気候と睡眠


シンガポール日本人会診療所
小川原 純子

ここシンガポールはこの時期乾季に入っています。とにかく、暑い・日差しが強い・湿度が高い。こんな日々が、毎日毎日続きます。
午前11時から午後4時までは、ホンの数分でも日差しに当たるのは勇気が要るほどです。

シンガポールではこんな時期が年に2回ほどありますが、数ヶ月も続く乾季に、体に疲労感がたまる・体に暑さがこもるような経験や「一体この暑さが、どこまで続くのか・・・」という焦燥感を経験する方も少なくないでしょう。

地元の人達は、かなり心がけて、水分摂取をしたり、子供たちにビタミンCを与えたり、経験から培った知識で、努力を続けています。

この時期は、夜になっても暑さが抜けません。エアコンを調整しながら、何とか朝まで眠りを途切れさせず、かつ、冷えすぎて風邪をひかないようにしながら、室温をコントロールすることは大変です。一定のパターンを生み出すのに、結構な労力と時間が掛かります。

特に、夫婦で「冷え性」「暑がり」と体感温度が異なる場合や発汗の多い子供たちと添い寝の場合などは、工夫に工夫が必要です。
時には、エアコンの調整が折り合わず、夫婦別室で就寝となる場合もある様です。

防音の悪いシンガポールの建築事情から、夜間、上の階の物音が比較的はっきり聞き取れて、睡眠の妨げになったりすることもあるようです。
シンガポールの海外赴任者は、日本の都会よりも広い居住空間を確保することが可能になりますが、単身赴任で不適切に広い空間を与えられると、別室でした物音を一々確認に行かなくてはならなかったり、緊張感が持続する傾向にあるようです。
特に独身女性の場合には、シンガポールでは眠りが浅いが、日本の実家に帰るとよく眠れるなどということもよくあります。

朝まで一気に心地よい睡眠をとり、翌朝に疲れを残さずに生活したいものですが、この南国では、適当に昼寝を取ることも必要です。
兄弟3人でそれぞれの生活時間にズレがある場合には、お母さんが日中に上手に休息をとることも大切になります。

例えば、上のお姉ちゃんが高校受験を控え、塾から夜11時ごろ帰宅。下の子は小学校低学年で、毎朝お弁当を持たせなくてはならない。
お弁当作りのためにお母さんは午前5時起床。
どんな健康体でも体が続かなくなるでしょう。
行動パターンは異なりますが、週末の日中に、休息をとるお父さん達も多いのではないでしょうか。

このように、所変われば睡眠を取り囲む環境も随分変わるものです。余り強いこだわりがなく、自分のペースで休息を取れる人は世界中どこに行っても適応しやすいでしょうが、睡眠に不安を抱える人には朝しっかりと南国の太陽光線を見つめてもらい、日中の適度な運動、メラトニンの摂取やラベンダーによるアロマセラピーなどもお勧めです。