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ニュースレター(機関紙)

動物からうつる病気13
NL01010105
感染症 /動物

ペットからうつる病気(はじめに)

国立感染症研究所
人獣共通感染症室
神山 恒夫

■1 はじめに
 ペットは人間に最も近いところにいる動物です。このため、ペットからうつる人獣共通感染症には十分注意を払う必要があります。
 ペットには、世界中で最も多く飼われているイヌとネコの他に、ハムスターなどのげっ歯類やウサギ類、小鳥、淡水魚などがあります。珍しいところでは亀やトカゲのような爬虫類や両生類を飼っている人もいます。また、捕獲された野生の鳥類、淡水魚および小型哺乳類をやサル類などの珍しい動物をペットとして飼育している人もいます。しかし、これらの野生由来動物は人獣共通感染症予防の立場からは、ペットとしてはきわめて不向きで危険な動物であると考えられます。
 今回から数回に分けてペットから感染する可能性のある人獣共通感染症について述べます。最初に、これらのペットから感染したことが記録されている、あるいは感染する可能性があると思われる病気の主なものをまとめて一覧表として示します。
 この表は飼育中のそれぞれのペットが、全てこれらの感染の原因となるということを意味するものではありません。逆にこの表で丸印をつけていない場合でも感染源となる可能性がある場合もあります。地球上の地域や、ペットの飼育状態によって危険性は大いに異なります。野生動物、魚類、両生類・爬虫類の人獣共通感染症は調査が不十分なこともあり、特にこの傾向が強いと言えます。
 なおこの表では、イヌとネコ以外の動物に関しては野生動物由来の感染症も部分的に取り上げてあります。その理由は上に述べたように、現実問題として野生由来動物がペットとして飼育されているケースがあるためです。
 次回からこの中からさらに代表的な病気についてペットごとに分けてやや詳しく説明いたします。

筆者注)この記事はシリーズでお送りしています。記事に関するご質問やご相談はFax:03-5285-1179またはE-メール:kamiyama@nih.go.jpでお寄せ下さい。ただし、このシリーズは治療法や診断法の解説は目的とはしておりません。また参照した論文や成書の出典は、スペースの関係で省略しています。