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ニュースレター(機関紙)

JOMF派遣医師便り
NL04110101
シンガポール、インドネシア、中国、医療事情

◆シンガポール

シンガポール日本人会診療所
吉田 泰司

◇類鼻疽(るいびそ)

今回はあまりなじみの無い熱帯、亜熱帯病である類鼻疽をご紹介します。この病気は類鼻疽菌によって発症する感染症で、日本では通常ありませんが東南アジア一帯やオーストラリア等でみられます。シンガポールでは毎年平均59人の方が感染し、死亡率は27%と高い病気です。

類鼻疽菌は主に土の中や水の中にいて、傷口から侵入し感染を起こします。人から人への感染も稀ですがあります。潜伏期は1日から数年に渡ることもあります。免疫力が低下している糖尿病の方やHIVの方は感染し易いですが、健康な方にも感染します。症状は感染しても何も症状がでない人もいますが、突然の発熱、悪寒、筋肉痛、肝臓の腫れ、下痢等が出現します。菌を吸入してしまった場合には(ベトナム戦争時にはヘリコプターの風圧で舞い上がった菌が兵士の口から侵入した)肺炎を起こして咳や胸痛がでることもあります。

自然経過ではほとんどが死亡します。治療は化学療法をおこないますが、再発する危険もあり生涯注意が必要です。予防のためのワクチンはありません。特に雨上がりには類鼻疽菌が表面に出てきますので、ぬかるみを歩く時は充分注意しましょう。


◆マニラ


*休載
 

◆ジャカルタ

ジャカルタ・ジャパンクラブ医療相談室
菊地 宏久  


◇せっかく健康診断受けたのに!

日本からインドネシアに派遣される方にお願いがあります。

出発前に行った健康診断結果のコピー、心電図、レントゲンフィルム、エコー結果、胃カメラの結果や写真、バリウム検査の写真、現在内服中の薬名(化学名で)などを持参してください。もちろん持病やアレルギーのある方は言うまでもありません。

インドネシアに来て、体調が悪くなって来院したときに、「そういえば日本でも“ナントカカントカ”といわれたことがあります]、「何か異常があるけれども正常といわれた!?」、「何の病気かわからないけど、何の薬かわからないけど緑っぽいカプセルを飲むように言われました」、これでは適切なアドバイスがなかなか出来ません。日本から持参する健康診断の結果も「正常範囲でした」ではなく数字で単位がついたものを持参してください。

病状を判断するときに検査値の時間的な経過が極めて大切です。正常範囲内の値であっても上昇傾向にあるのか、横ばいなのか、いつも高値なのかなどフォローが大切です。また心電図やレントゲンフィルムなどは治療方針や薬剤を決定する上で極めて大事な参考資料です。治療が遅れて取り返しのつかなくなるということもあり得ます。

これらの検査データや資料は皆様ご自身のものです。どうぞ遠慮なさらずに日本の病院に申し出てください。コピーをくれるはずです。レントゲンフィルムのコピー代金支払いを要求されるところがありますが、どこの病院も快く応じてくれるはずです。

さらに日本の会社の方、産業医にお願いがあります。
健康診断を受けても本人が結果内容を把握していないことが多く見られます。出発前に結果を本人に説明し、今後の検査や治療方針のアドバイスをしてあげてから海外出張、というような時間の余裕を持っていただけないでしょうか。

「インドネシアで可能な検査と治療ができれば満足です」というのであれば良いのですが、そういう方は極めて少数です。インドネシアでは検査は受けたくない、インドネシアの薬は信用できないので治療も受けたくない、シンガポールで受けたい、インターネットに出ている日本のXX大学病院の有名先生に診て欲しい、・・・・これら全てのご要望になるべくこたえられるように努めますが現実的には困難です。
ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


◆大連

大連市中心医院日本人医療相談室
横矢 佳明

◇今冬のSARS対策について

一昨年(2002年)の今頃よりSARSの発生(当時は新型肺炎とされ正体不明でしたが)がありました。昨年のSARS流行時での苦労から日系企業などに「今年はSARSの流行はありますか?どのような対策を打てばよいのでしょうか?」というような質問を最近よく受けるようになりました。

病院の体制だけを考えれば以前のように発熱外来が開いているわけではありませんし、職員の意識としても感染症に対しての心構えにしてもSARS流行時と比べるまでもありません。

では、SARSは流行するのでしょうか?

もちろんその答えは神のみぞ知るところですが、私が上記の質問に対しての答として用意しているのは「SARSは発生するかもしれません。しかしそれが大きな流行となることはないでしょう。」というものです。それはもしSARSが発生すれば病院としても以前と同じように職員に対して対策をすぐに出来るように準備していますし、また、保健政策としても空港・港湾などでの検疫強化などをすぐに行える体制にあります。

当院も、もしもの時にはすぐに対応が出来るよう準備するように院長を中心に対策は練られています。よって、SARSの発生は防ぐことは難しいかもしれないが、流行は押さえることが出来るということです。

質問の後半にある対策に関しては月並みなことですが
①インフルエンザなどのワクチンを接種すること
②手洗い・うがいの励行
③規則正しい生活
などを指導するようにしています。

当相談室も感染症に関しては効果的な対策は上記の月並みな対策を地道に行うしかないことを広報するようにセミナーを予定しております。
もちろんSARSが発生しないことを祈っていますが。