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ニュースレター(機関紙)

JOMF派遣医師便り
NL04020101
シンガポール、フィリピン、中国、医療事情

◆シンガポール

シンガポール日本人会診療所
吉田 泰司

◇鳥インフルエンザ

アジアでは今SARSにかわり鳥インフルエンザが猛威を奮っています。昨年まではこの冬にSARSが再来するかどうか、どういう対策をとるかという事がよく話題にされていました。幸いな事に中国でごく少数の自然発生はみましたが散発的であり流行はみられませんでした。

そのかわり、またしてもアジアを中心として鳥インフルエンザが流行しています。基本的には鳥類にしか感染しないとされるものですが、タイ、ベトナム等では一部人間にも感染し、しかも致死率が非常に高く脅威となっています。今の所、鳥-人感染のみで、人-人感染は明らかにされていません。しかしこの鳥インフルエンザが人間にも感染する様に変異すればSARSどころではない、感染力と致死率で世界中の人間に襲いかかることでしょう。

シンガポールでもごく一部あまり人が住んでいない地域に養鶏を行っている地域(あまり広くはありませんが)があるので、政府として関係者にインフルエンザワクチンの接種をするなど既に対策を行っています。今までには鳥インフルエンザは鳥又は鳥の排泄物に接触しなければ感染しないと考えられているので、恐らくシンガポール内では感染の機会はないと思われます。

シンガポールには幾つかのネイチャーリザーブがあり、野生動物、主に鳥がいますが、シンガポールで今までの検査では鳥インフルエンザに感染したものはおらず、これからも鳥を中心とした検査を続行するようです。またシンガポールには動物園やバードパークもありますが、現在も入園は可能です。ただし、鳥への濃厚接触は控えるように指導されているようです。

シンガポールでは一部の人を除いて鶏肉を食べることに躊躇することはないようです。私も通常通り食べています。また余談ですが、シンガポールの吉野屋は今でも牛丼を食べる事ができます(オージーなので)。



◆マニラ

マニラ日本人会診療所
土田 穣

◇黄熱病ワクチン

黄熱病の発生を見ないフィリピンからどうしてニュースレターで標記ワクチンの話を掲載するかといえば、昨年当地在留邦人(基金会員企業関係者)から次のような電話での問い合わせがあったことが契機であります。
「黄熱病汚染地帯の某国へ某日までに入国するよう出張命令を受けたが、貴方の診療所で其の予防接種が出来ないか?」
先ずこのワクチンは、何処の国においても、国際保健規則に定められた予防接種ですので、国の指定した機関でのみ接種可能である事。当診療所はその指定を受けておりません。

マニラでは「Quarantine」で予約なしで、月~金の午前8時から同10時まで実施しています。場所は、25th and A.C.Delegado Streets,Port Area,Manilaで,電話は527-4654(Clinic)です。価格は600ペソで税込みかつ証明書のカード代を含んでいます。

日本での実施機関は東京検疫所(電話3471-7922)、横浜検疫所(電話045-201-4458)など各地の検疫所のほか、日本検疫衛生協会東京診療所(電話3201-0848)、横浜診療所(電話045-671-7041)でもおこなっております。
日本では予約が必要ですのでご留意ください。

第二に接種してから10日を経過していないと出張命令を受けている国には入国出来ない事を回答しました。又仮に黄熱病汚染国への出張でなくても、汚染国経由で赴く場合においても標記ワクチン接種証明書の提示を目的地空港検疫官に求められますのでご留意下さい。
黄熱病汚染国の入国にはWHOによって予防接種が義務付けられており、これらの国への入国の際にイエローカード(予防接種証明書)が要求されます。
イエローカードの有効期間は接種後10日から10年間です。
(再接種の方は接種直後から10年間です。)

先般当地に有るマニラ検疫所で入手しました資料では、黄熱病で汚染されている国々は以下の通りです。
1:アフリカ
アンゴラ、エチオピア、ナイジェリア、ベナン、ブルンジ、ブルキナファソ、カメルーン、カ-ポ・ベルデ、チャド、赤道ギニア、ガンビア、ギニア、ギニア・ビサウ、ケニア、セネガル、シエラ・レオネ、スーダン、タンザニア、ウガンダ、中央アフリカ、コンゴ、コートジボアール、ガボン、ガーナ、リベリア、マリ、モータニア、ニジェール、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、トーゴ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)です。
2:中・南アメリカ
ブラジル、仏領ギアナ、スリナム、ボリビア、ガイアナ、トリニダッド・トバコ、コロンビア、パナマ、エクアドル、ぺルー。

尚、卵アレルギーの方、妊娠中の婦人へは接種できませんのでご注意下さい。
 


◆ジャカルタ

*医師交代により今月号は休載とします。



◆大連

大連市中心医院日本人医療相談室
横矢 佳明

◇中国の正月

中国では西暦の新年よりも農暦の新年を重視します。したがって、前回にも書いたように西暦の新年ではほとんど年越しというような雰囲気はありません。しかし、農暦の新年は(今年の場合は1月22日)年越しというような雰囲気が出てきます。人々は自分の故郷に帰り自分の家族とともに新たに迎える新年を祝うわけです。中国は貧富の差が激しく、農村部では収入が低いために都市部に出稼ぎに来る人々が多数おり、それらの人々は年に一、二回くらいしか故郷に帰ることはありません。しかしながら春節はほとんどの人が帰るために交通機関が麻痺するほどの渋滞となります。大連は北京・上海・広州などに次ぐ大都市ですから出稼ぎのものも多く非常に混雑しました。

どのような状況かといいますと、汽車のチケットは取れない、市内には故郷に持ち帰る荷物を大量に持つ人々が先を争いタクシーを取るためにタクシーをほとんど捕まえることができなくなります。航空券のチケットは出稼ぎの人々とは無縁なくらいに高価ですが、豊かになった中国の中産階級が旅行に出かけるために同じく予約ができなくなります。

これは海外旅行に関しても同じで、急速に豊かになった中国の人々がたくさん海外に出国するために海外へのチケットも取ることができなくなります。中国の人口は日本の10倍以上でこれらの人々の一部でも海外旅行するようになれば行く先々でも混雑します。中国から近く手軽に行ける東南アジアなどでは春節の時期は年々中国の人々が増加しホテルの予約を入れられなくなるような状態になっているようです。(新聞で読みましたがシンガポールへの旅行者は2003年に中国が日本を抜いたようです。)

かくいう私も今回の春節ではタイに旅行しましたがその混雑振りは大変なものでした。(個人で予約していったために余計にそう感じたのかもしれません。)

新年を迎え、任期最後の年となりますが精一杯頑張っていこうと思います。