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JOMF派遣医師便り
NL00110101
シンガポール /マニラ /ジャカルタ /大連 /医療情報

◆シンガポール
                        シンガポール日本人会診療所 溝尾  朗
◇手足口病流行:シンガポールでは先月以来手足口病が流行しています。9月中に363人の感染者と4人の死亡者(4人とも3歳以下)が出たため、10月2日からすべての幼稚園と託児所、遊び場、子供用プールが閉鎖されていましたが、15日政府はその措置によって流行は抑えられたと発表し16日から幼稚園と託児所の再開が指示されました。現在のところ在留邦人の死亡者は出ていません。
 なお、隣国のマレーシアジョホール州でも10月3日3歳の男児が死亡したとの報道がありました。
 手足口病は一般的な軽症疾患であり、ほとんどは治療もせずに治ります。治療も対症療法しかないので、髄膜炎、心筋炎、肺炎などの合併症の徴候を見逃さないことが大切で、罹ってもあわてず子供を注意深く観察して欲しいと思います。
◇高齢出産増加:女性の社会進出にともない先進国では高齢出産が増えてきていますが、35歳以上の出産妊娠女性の割合は、先進国の平均が8%前後(日本は1994年で9.2%)であるのに対し、シンガポールでは16.8%とかなり高い値でした。
 習慣の違い(ベビーシッターの雇用、共働きなど)、妊娠女性及びその夫への社会的援助の有無、高齢出産にともなう危険度に対する認識の差などが原因と考えられます。

◆マニラ
                           マニラ日本人会診療所 須田 秀利
◇レプトスピラ症:マニラは感染症の宝庫であり、調べれば驚くような事実が見つかります。感染症病院として有名なサンラザロ病院で、JICA専門家である柳原博士が調べると、レプトスピラ症(leptospriroeis)が蔓延していることが証明されました。
 雨期には猛烈な雨が降り、河が氾濫し多くの人が赤痢、コレラ腸チフスになるわけですが、今までレプトスピラ症の診断がつかなかったために、上記の疾患等とさらにはデング熱とさえ誤診されていたこともわかりました。推定で年間100万人の患者が予想されています。

◆ジャカルタ
                            ジャカルタ日本人医療相談室 熊野 浩太郎
◇日本人学校バス運転手、添乗員の結核健診結果:2000年8月末から9月初旬にかけて、日本人学校のバス運転手、添乗員の結核健診を行いました。結果、98人中、4人に肺結核が認められました。排菌の程度や感染のリスクに関しては現在調査中です。
◇日常生活に溶け込んでいるマラリア:9月中旬、インドネシア、イリアンジャヤ州に旅行に行ってきました。町の普通の薬局に入ると、棚の中心には抗マラリア薬がずらっと並んでおり、マラリア薬が汎用されていると思われました。
 売られていた薬は、Suldox(日本のFansidarと同じ),Kina(硫酸キニーネ)、Resochin、Mexaquin(クロロキン)でした。値段は1日分が日本円で約30円から150円と非常に安いものでした。
 マラリアについて町の普通の人々と話をしました。ほとんどの人は一度は熱帯熱マラリアに罹患したことがあるとのことでした。彼らの話では、ぞくぞくするような高熱が出たときにはすぐに薬を飲むこと。そうしないと手遅れになり頭がおかしくなって死んでしまうと言っていました。また、熱帯熱マラリアがマラリアの中でも特に危険であるという知識も持っていて、マラリアに関しては、一般の人のレベルでも注意すべき点は心得ているようでした。ただし、病院に行けない人もいて、自己判断で薬を飲むこともあり、きちんとした診断がなされているかどうかという問題もあります。
 私は旅行中、長袖、長ズボンでガードし、日本から持ってきた蚊取り線香を部屋の中が煙で充満する位に焚き、蚊に刺されないように注意しました。予防薬は持っていきましたが、飲みませんでした。しかし、夕方、シャワーを浴びたあと、夕日をみて一瞬、気が緩んだときに数箇所、刺されてしまいました。幸い今のところ、発病はしていません。

◆大連
                             大連市中心医院日本人医療相談室 渡邊 浩司
◇不衛生な加工食品:夏の間、当地でもアイスクリーム・キャンディーが人気を呼びますが、中央政府の食品および乳製品の監督検査庁が最近報告したところによると、抽出検査を行なった75種類の商品について6割近くが不合格であったとのこと。とくに小企業の製品は7割以上が不合格と大企業製品との格差があったそうです。不合格理由の4分の3を占めたのは大腸菌を主とする混入菌が規定を越えていたことです。
 大連では中秋の名月の時期に食べる月餅の工場で材料に石灰を混ぜていた工場があり処罰されたという報道もありました。食品についての監視制度がますます進むことを願うとともに、自己防衛のためには怪しい加工食品に安易に手を出さない用心がいるようです。
◇青少年の精神衛生:中国も競争社会が進行し、青少年の精神衛生も重要な問題となってきているようです。10月10日の世界精神衛生デーに各地でPR活動が行なわれたとの報道がありました。
 22都市を対象にしたある調査によると児童・青少年の13%近くに人間関係、情緒不安、学習能力をはじめとして何らかの問題が見られたそうです。大学生の間でも焦燥・不安、神経衰弱、抑欝などが16%以上に認められ、北京の16大学の調査では病気休学の原因として1982年以降、神経症などの精神疾患が主になっているとのことです。
◇近づく冬:季節の移り変りが早く、大連はずいぶん冷え込むようになってきました。特に日中と夜間の気温差が大きく、体調を崩す方が多いようです。また、冬に向けて乾燥がつよく、喉を痛めやすい、皮膚がかさかさになるといった訴えも多く、大連に来られる方は、喉飴や保湿クリームの持参、水分補給に心がける、長期滞在の方は加湿器を利用するといった対策が望まれます。
◇温泉発掘:国家リゾート区に指定されている金石灘(大連市内から高速道で1時間)で最近温泉が掘り当てられたそうです。38度以上のお湯が湧き、施設が整えば大連の新しい観光スポットとなりそうです。