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ニュースレター(機関紙)

JOMF派遣医師便り
NL00070101
シンガポール /マニラ /ジャカルタ /大連 /医療事情

◆シンガポール
(シンガポール日本人会診療所 溝尾朗医師)
◇ヒトゲノム:先頃、アメリカのクリントン大統領が人間の遺伝情報をおおまかに読み取り終えたと宣言しましたが、シンガポールでも、アジア各民族の遺伝子データを解析しその病気の傾向を探るため、ヒトゲノム研究計画にこれから5年間で6,000万ドルを投じる、と発表されました。同時に、新たな産業の育成にもつながることを期待されています。

◇健康増進策:WHOリポートにて、シンガポールは国民健康度で世界191カ国中30位(日本は1位)、医療保険体制では6位(日本は10位)にランキングされましたが、最近シンガポール政府は国民の健康増進に力を入れています。毎年の禁煙キャンペーン(1998年の喫煙率は15%)や、55歳以上の高齢者対象の健康診断に費用補助をしたり、35歳から64歳の脳血管心疾患を10年間で30%減らす目標を立て、病気の一次、二次予防に取り組んでいます。

◆マニラ
(マニラ日本人会診療所 須田秀利医師)
◇爆弾テロの恐怖:7月9日、政府軍がイスラム独立軍(MILF)の最大基地を征服し、エストラーダ大統領は勝利宣言を出しました。ところが、地下に潜行したイスラム兵士が無差別爆弾テロをマニラ首都圏で引き起こすのではないかと噂されています。実際に、先月、邦人が多数住むサルセド地区の銀行に爆弾が仕掛けられていました。

◇血液違法販売:マニラ市内の私立病院と血液バンクの10医療施設で、汚染された血液を販売していたことが判明しました。AIDSウイルスで汚染されたものもありました。(NEWS NET ASIA)

◆ジャカルタ
(ジャカルタ日本人医療相談室 熊野浩太郎医師)
◇医療講演会:7月17日、ジャカルタジャパンクラブでジャカルタ医療委員会主催の医療講演会を行いました。
 内容はジャカルタの医療事情(病気になったときどのような医療機関にかかればよいか、どのような医師を選ぶか、夜間・休日の緊急時の対応、ジャカルタで注意すべき病気、事故、ワクチンについて、医療保険(特に海外旅行傷害保険、緊急輸送について))ということで講演しました。40人の聴衆がありました。今後とも定期的に(3カ月に1回位)行う予定です。

◇AIDS:東南アジアではタイのAIDSが有名ですが、ジャカルタ(インドネシア)でAIDSがどの程度流行しているかははっきりしていませんでした。イスラム教徒が大多数を占める国であってこのような調査は行われにくいこと、また発表をしないということなどがその理由として考えられます。現実は別として、イスラム教では婚前交渉や売春は認められていないからです。どの国でも表向きは認められていないのですが、イスラムの世界では特に表と裏がはっきりしていて、現実をも認めようとしない風潮があるようです。
 7月14日付ジャカルタ新聞によると、13州で3,914人の検査をしたところ、主婦27人のAIDS感染が判明したとのことです。詳細な検査内容(どのような集団を対象にしたかなど)は不明ですが、インドネシアにも確実にAIDSが広がっていることを示す一つの証拠となり得ると思われます。
 当邦人医療相談室のあるMEDIKALOKAクリニックには邦人以外にも外国人が多く訪れており、白人には多くのAIDS感染者がいます。当クリニックでは邦人のAIDS感染は今のところ、1人も確認されていません。しかし当地にはBlockMやKotaという歓楽街があり、現地女性との性的接触をもつ邦人男性もいますので、注意が必要と考えられます。

◇病院内の猫:7月17日付ジャカルタ新聞より、スラバヤのストモ病院で猫が増え、入院患者の食事を盗むなどの被害が広がり懸賞金をつけて、猫退治に乗り出したとのこと。
 私が、ジャカルタの一般の人が利用する病院に行ったときも猫がたくさんいて驚きました。病室の中にも出入りしていました。ただし、庭のどぶにはネズミが数匹見られ、猫も必要なのだろうと勝手に考えていました。もちろん、邦人がよく利用するような、設備の整った病院ではそのようなことはありません。

◇インフルエンザと思われる流感の発生:先月シンガポール溝尾先生より、インフルエンザと思われる風邪が流行しているとの報告がありましたが、ジャカルタでは、7月初旬より、中旬にかけて、幼稚園児、小学校低学年を中心に40℃近い高熱が5日から7日続く風邪が流行しました。症状からインフルエンザではないかと考えています。入院者も1人出ました。

◆大連
(大連市中心医院日本人医療相談室 渡邊浩司医師)
◇旅行中の病気に注意:
-日本人には難しい中国の病院受診-
 旅行中に脳卒中で倒れたり、急激なめまいなどで入院した例が最近ありました。狭心症発作、髄膜炎症状、扁桃炎による高熱などで楽しい旅行の予定がふいになった人もありました。
 言葉や習慣の異なる土地での診察には困難がつきものです。中国では英語もほとんど通じません。また大連の医療環境は日本に比べればまだ遅れていますので病気にかからないことが先ず肝心です。
 無理な旅程は組まないようにし、体調を崩さないようにして下さい。持病のある人は、①旅行前に主治医とよく相談すること、②必要な薬を持参すること、③病名・服用薬を記載したメモを作ってもらい所持することの3つをお勧めします。

◇脱水に注意:
-夏の大連は暑くてドライ-
 この夏の大連は日中30℃を超える暑さが続き、昼間の無理な行動は体力の喪失と脱水を招きます。当地では生水を飲む習慣はないのでミネラルウォーターがあちこちで売られています。大連は乾燥が強く、現地の方は職場でもちょくちょく水分を取ることが身についています。日本人は慣れていないので知らないうちに汗をかいて細胞の水分不足に陥ってしまいます。水分摂取に心掛けることも大連旅行者の心得の一つといえます。