• ホーム
  • 基金について
  • 海外医療情報
  • お勧めリンク集
  • よくある質問

ホーム > 海外医療情報 > ニュースレター(機関紙)

海外医療相談 (会員用メニュー)

会員ID(半角英数字)

パスワード(半角英数字)

会員用メニュー(海外医療相談)
の内容についてはこちら>

ニュースレター(機関紙)

JOMF派遣医師便り
NL00060103
シンガポール /マニラ /ジャカルタ /大連

◆シンガポール
(シンガポール日本人会診療所 溝尾朗医師)
◇摂食障害:先進国共通の問題ですが、シンガポールでも少年少女の摂食障害が増えてきています。主に、少年は過食症で少女は拒食症が問題になりますが、日本でも今年2月厚生省による国民栄養調査で、若い男性には肥満が増えているのに対し、若い女性はより細くなっていることが発表されており、同じ背景因子を疑わせます。おそらく、生活習慣の変化、ストレスの増大、メディアの影響(やせたタレントやモデルがもてはやされている)などが関係しているものと思われます。

◇地震:6月4日、死者58人を出したマグニチュード7.9のインドネシアの地震の余波がシンガポールにも到来し、一部で住民が道路に出て騒がしいこともありましたが、大きな騒動にはなりませんでした。シンガポールではおもに今回と同じインドネシアスマトラ島を震源地とする地震の余波が、平均して2年に1回認められますが、ここ20年間大きなダメージはありません。

◆マニラ
(マニラ日本人会診療所 須田秀利医師)
 マニラ昨今の衛生情報(News Net Asiaより)をお伝えします。
◇その1:マニラ首都圏での主要病院を保健省が立ち入り検査したところ、20%以上の病院で摘出臓器を一般ゴミとして破棄していたということです。一流病院でも日本のような注射針の分別はされていませんし、血液で汚染された手術室の清掃もモップで拭くだけのようです。

◇その2:一流マンションでの下水管理について、邦人建設業者によると日本のような処理はされずに河川に廃棄されているということです。この水を不法住居者(スクワット)は洗濯に使用し、その子供達は水遊びもしているわけです。

◆ジャカルタ
(ジャカルタ日本人医療相談室 熊野浩太郎医師)
◇デング熱:ジャカルタ特別州保健局は2000年始めから5月15日までに同州で5,646人の患者があり、うち22人が死亡したと発表しました。
 昨年同期は1,488人の患者発生があり、うち23人が死亡。一昨年は15,000人の患者が発生し133人が死亡。本年は例年に比して降水量が多く年頭からデング熱が流行したが現在は沈静化しつつあるとのことです(ジャカルタ新聞6月13日)。
 ちなみに、当日本人医療相談所でのデング熱患者はありません。また邦人が利用する他の診療所(協栄メディカル、SOSクリニック)でも本年はデング熱の邦人患者は例年に比して非常に少なく、邦人のデングショック、出血熱、輸血を要するような例もないようです。

◇狂犬病:西ヌサトゥンガラ州フローレス島のンガダ県ではこの半年間で11人の狂犬病による死者があり、特に最近増加しているとのことです(ジャカルタ新聞6月13日)。
 なお、ジャカルタ近郊での発症は聞いたことがなく、少なくとも今のところ邦人の発症はなく問題ありませんが、今後、現地医師等に問い合わせて調査し、場合によっては狂犬病ワクチンの接種を推奨することも考えたいと思っています。

◇日本脳炎:東チモールで日本脳炎流行との情報が入りました。マスコミ報道は未だありませんが、この情報は2つの日本企業及びJICAのチモール派遣者の、3ケ所からそれぞれ別個に入りました。
 日本脳炎は発病すると危険度の高い疾患ですが、ワクチン接種により予防が可能です。注意を喚起する意味でお知らせいたします。

◇マラリア:インドネシア東部(チモール、マルク州、イリアンジャヤなど)はマラリア流行の危険地域ですが、最近、チモール周辺からバリ島に移動してきた人の中からマラリア発病者が出ているようです(バリ在住の邦人看護婦よりの情報)。
 バリ島にもマラリアを媒介する蚊がおり、今後2次感染などが起こる可能性も否定できません。さらにバリ島は年間30万人の邦人観光客が訪れる地域であり、注意しておく必要があります。

◇結核健診:結核はインドネシアでの死亡率第2位(1995年統計)の感染症です。隔離治療もされていません。また邦人の多くはメイドや運転手を雇用していますが、過去に運転手から結核が感染し発病した例もあります。当地では日本人幼稚園や小中学校も現地会社のバスによる集団登校をしていますが、これらバス運転手の結核健診は行われていません。日本でも学校などで結核の集団感染が毎年報告されていますが、当地での危険性はより高いと考えられます。
 そこで、少なくとも日本人幼稚園と小中学校のバス運転手には結核健診が必要と考え、5月のジャカルタジャパンクラブ医療委員会にこの件を提案しました。結果、大使館医務官仲本医師などの賛同を得、今後前向きに検討することになりました。
 一部の企業では、現地職員や派遣家族の使用人の健診を実施しているようです。今後現状を調査し、関係各機関と協議して十分な対応を推進していきたいと考えています。

◆大連
(大連市中心医院日本人医療相談室 渡邊浩司医師)
◇おたふく:おたふく風邪の流行が見られました。発熱、頭痛などで家族の心労・不安も強く、一時帰国の例もありました。長期滞在の場合、可能な予防接種はできるだけ受けてきてください。来連後、MMRワクチン(はしか、おたふく、風疹混合ワクチン)接種を受けることも可能です。

◇アタマジラミ:アタマジラミの発生がありました。長期滞在の方はスミスリンシャンプーR(またはパウダー)を常備薬として1本持っているといざという時に役立ちます。(中国内では販売されていません。シャンプー剤の方がベターです。)